
ひきこもり支援者セミナー
2024年
3/24(月)18:30~20:00 ひきこもりを理解する
3/26(水)18:30~20:00 ひきこもりの支援とは?
3/28(金)18:30~20:00 ひきこもり支援各論
できるだけ全部の回にご参加ください。
参加対象:ひきこもりの支援に関心のある方、前向きに意見交換ができる方
定員:10名
これからのひきこもり支援について考える
ひきこもり支援が始まって30年以上が経過し、これまでアウトリーチや居場所など多様な支援が行われてきました。しかし、ひきこもり人口は100万人以上と高止まりしたまま。従来の支援を継続・拡充するだけで本当に十分なのか、これまでの支援の成果と課題を振り返り、新たなアプローチを模索する必要があるのではないかと考えます。支援者、利用者、関係者が立場を超えて議論し、ひきこもり支援の可能性を広げるために一緒に考えられたらと思います。


第1部
ひきこもりを理解する
ひきこもりの支援をするにあたって、支援者は当事者の心情やひきこもりに至る過程、ひ きこもりを継続してしまうメカニズムについて考える必要があるでしょう。なぜ他者との交流を避け長期化してしまうのか、そこからどんな支援をするべきか見えてくると思います。

国が示しているひきこもりの定義はザックリまとめると「6カ月以上にわたり社会的交流がない状態」というもの。
これはこのような状態にある人というカテゴリーを示しているだけで、その課題や状況にはまったく言及していない定義です。
たとえるなら「海にすむ哺乳類」とか「水辺の鳥」ぐらい曖昧でとらえどころがありません。
その曖昧さがひきこもりの問題の理解の進まなさや支援の難しさにつながっているような気がしています。
ぜひ、参加者の皆さんでわかりやすく腑に落ちる「ひきこもりの定義」を考えてみてください。
第2部
ひきこもりの支援とは?
長期にわたり家族以外の他者との交流を回避した状態であるひきこもり。それはあくまでも状態像であり当事者が抱える課題の本質を表しません。多岐にわたる課題の複雑さがひきこもり支援の難しさの一つ。この難しさをどう乗り越えるか考えたいと思います。

とかく時間がかかると語られるひきこもり支援。何年もひきこもっていた人に何年かけて会えた、家庭訪問を何年も続けて居場所につないだ……とか。
当事者に寄り添った支援に時間がかかるのは当たり前ですが、ほんとうにその長い時間が必要だったのか? 検証も必要だと考えます。
家族支援や居場所、アウトリーチ支援は何のために行われているのか本質を考え、今後の支援に活かしたいと思っています。
第3部
ひきこもり支援各論
ひきこもりのなかでとくに重要な支援と考えられる「居場所」「アウトリーチ(家庭訪問」「家族支援」について、それぞれの支援の目的やひきこもりのフェーズ事での役割、効果などについてもう一度見直し、よりよい支援について考えたいと思います。

ちょっとした心と体のメンテナンスのつもりの休養がひきこもりに至ってしまうのは、ひきこもりの正しい理解が広まっていないからというのが大きいかと思います。
課題の発見も支援も予防も正しい理解から。
みんながひきこもりについて理解できれば支援者も増えるんじゃないかと思います。
どうやれば社会にひきこもりついての理解を広められるのか、一緒に考えてください。